2022年4月15日の世界のできごと

2022年のロシアによるウクライナ侵攻

ロシア国防省は、キーウの端にあるミサイル工場を巡航ミサイルで攻撃した、と述べた(Reuters)。 同省は「ウクライナの国家主義政権が行ったロシア領土におけるテロ攻撃あるいは破壊工作1によって、キーウ内の目標へのミサイル攻撃はより多く、激しくなる」と述べた。

イスラエルとパレスチナの紛争

イスラエルの都市ハイファにおいて、男性1名が刺され負傷した(Times of Israel)。 警察は、15歳の少女を容疑者として逮捕した。ナショナリスト的動機である可能性が高いと見られている。

2022年のアル=アクサー・モスク襲撃

東エルサレムにあるアル=アクサー・モスクでイスラエル警察との衝突が起き、150名以上のパレスチナ人、および3名の警察官が負傷した(BBC)。 ガザ地区でパレスチナ人数百人による襲撃への抗議運動が行われた(Al Jazeera)。

対テロ戦争

カイバル・パクトゥンクワにおける反乱

パキスタンとの国境に接するアフガニスタンのホースト州およびクナル州において、パキスタンの空爆により少なくとも39名が死亡した、と現地住民が述べた(MENAFN)。 パキスタンのメディアによると、パキスタン・ターリバーン運動(Tehrik-i-Taliban Pakistan, TTP)のメンバーを狙ったとみられている。

カレン族紛争

ミャンマー南東部の村レイケイコー(Lay Kay Kaw)をミャンマー軍が掌握しようとしたが、カレン民族同盟(Karen National Union, KNU)が重砲を使って押し返した(RFA)。

レイケイコーは2017年に日本財団、ミャンマー政府、KNU のパートナーシップによってカレン族難民のための住居、学校、施設が建設2され平和の象徴とされてきた。 しかし、ミャンマーでは2021年のクーデターにより軍事政権が発足し、2021年12月からレイケイコーでも軍と武装勢力の衝突が続いている。

2022年ロシアのウクライナ侵攻による経済的影響

Moody’s Investors Service(通称 Moody’s)によると、ロシアが発行した2022年および2042年満期のユーロドル債の元利金を猶予期間内(5月4日まで)にドルで支払えない場合、債務不履行(デフォルト)である3と考えられる、と述べた(Reuters)。

ジンバブエにおける交通事故

ジンバブエの Chipinge でバスが道を外れ渓谷に落下し、少なくとも35名が死亡、71名が負傷したと警察が述べた(Al Jazeera)。 バスは復活祭に向かう教会員を乗せていた。

北朝鮮で大規模なパレード

朝鮮民主主義人民共和国(通称北朝鮮)の最高指導者である金正恩が、首都平壌直轄市で開かれた故金日成主席の誕生日を祝うパレードに出席した(AP)。

ロシアにおける検閲

ロシアは、ラジオ・フランス・アンテルナショナル(Radio France Internationale, RFI)およびロシア語版のザ・モスクワ・タイムズ(The Moscow Times)のウェブサイトへのアクセスをブロックした(Reuters)。

絶滅したと思われたイワタバコ科の植物を再発見

「extinctus4」という名前のイワタバコ科(Gesneriaceae)の野花をエクアドル西部で再発見したという論文5が発表された(CNET)。 「extinctus」は30年間絶滅したと思われていた。


  1. 2022年4月14日の世界のできごとの「2022年4月のベルゴロドとブリャンスクへの攻撃」を参照。 ↩︎

  2. Ceremony to Mark the Completion of Buildings for Conflict-Affected People in Southeast Myanmar | The Nippon Foundation ↩︎

  3. 2022年4月9日の世界のできごとおよび2022年4月11日の世界のできごとを参照。 ↩︎

  4. ラテン語で「絶滅した」を意味する(参照: “extinctus” – WordSense Online Dictionary (16th April, 2022) URL: https://www.wordsense.eu/extinctus/)。 ↩︎

  5. Rediscovery of Gasteranthus extinctus L.E.Skog & L.P.Kvist (Gesneriaceae) at multiple sites in western Ecuador ↩︎